キャリアアップの意味を考える

ケアマネージャー(ケアマネ)がキャリアアップすることで、介護現場の状況は改善に向かうことになります。たとえ少しであっても介護スタッフのスキルやノウハウ、テクニックが上達することは、現場の総合力アップにつながることになるのです。全国各地で人手不足の話題が取り上げられる中、ケアマネやケースワーカー、ホームヘルパーなどの果たす役割に期待が集まります。

介護スタッフの仕事は、勉強しただけではわからないことも多くあります。実務に入る前の研修や講習、勉強会などで学んだこと以上の事態が頻繁に起こることも介護現場の現実といえるでしょう。高齢者のトイレや食事、入浴などの介助をすることが介護スタッフの仕事です。

例えば食事の介助では、糖尿病などの病気を気遣った味付けや献立に対して、「味が薄い」などの文句や不満の声をあげるなどのケースは日常茶飯事です。このような事態に対しても、真正面から対峙することが大切です。むろん、高齢者に対しての暴言や虐待、暴力などをすることは論外ですが、しっかりと向き合うことが必要なのです。

ケアマネやケースワーカー、ホームヘルパーなどのスタッフにとって、机上の勉強も大切です。しかしながら、それ以上に求められるのが臨機応変な対応力なのではないでしょうか。本当の意味でのキャリアアップは、高齢者との信頼関係を築き上げるところにあるのかもしれません。老人ホームやケアハウスなどのオープンの話題がひっきりなしに伝わってきます。スタッフが働きやすい環境づくりが何よりも必要です。